源泉ランクの分布を読む

「かけ流し」と書いてあっても、そのお湯に水を足しているのか、加熱しているのか、同じ湯を循環して使っているのかまでは分かりません。源泉バンクは、そこを5つの点に分けて数え、源泉ランクとして示しています。
では、登録されている施設を全部数えると、どのランクがどれだけあるのか。2026年9月30日の時点で、承認済みの施設は7,518件ありました。この記事では、その内訳を見ていきます。ランクを読み解くシリーズの、最初の回です。
源泉ランクのポイントの数え方
観点は5つあります。加水なし、加温なし、循環なし、塩素消毒なし、そして源泉が自然に湧いていること(自然湧出)。施設の案内や温泉分析書などでそうだと確かめられるごとに、1点が入ります。
日本温泉協会は、加水を「源泉から湧出する温泉に事業者が水道水・井戸水・湧水・河川水・湖沼水・海水等を加えて浴槽に注湯すること」と定めています。加温は、熱を加えて湧いたときより温かくすること。循環は、浴槽の湯をいったん外に出し、ろ過などをして浴槽に戻すことです。
循環だけは扱いが別です。循環していると分かった施設は、ほかの点に関係なくランク0になります。回して使う湯が、加水や加温だけのかけ流しより上に並ばないようにするためです。
なお、確かめられていない点は「不明」となっており、0点扱いです。ぜひ知っている情報があれば、データ修正フォームからご共有ください。
ランクごとの施設数
| ランク | 施設数 | 割合 |
|---|---|---|
| ランク5 | 142 | 1.9% |
| ランク4 | 615 | 8.2% |
| ランク3 | 768 | 10.2% |
| ランク2 | 646 | 8.6% |
| ランク1 | 1,680 | 22.4% |
| ランク0 | 3,667 | 48.8% |
| 合計 | 7,518 | 100.0% |
出典:源泉バンク登録データの集計(rank-stats-2026-09-30.json、2026-09-30時点)
ランク5は142件でした。全体の1.9%で、50軒に1軒にも届きません。ランク4の615件を足しても757件、およそ1割(10.1%)です。
ランクが1以上の施設で最も多いのは、ランク1の1,680件(22.4%)。5つのうち1つだけが確かめられた施設です。
いちばん大きな塊はランク0で、3,667件、ほぼ半分(48.8%)を占めます。ただし中身は2種類です。循環していると分かった施設が1,772件。残りの1,895件は、かけ流しの条件がまだ一つも確かめられていない施設です。
まとめ
7,518件のうち、ランク5は142件。ランク4と合わせても1割ほどで、半分近くはランク0でした。
源泉に関する情報を公表していない施設や確かめきれなかった施設もありますので、その点は差し引いてみていただく必要がありますが、源泉の価値が正しく評価され、また良い源泉を持っている施設がより情報を公表してもらえるよう、後押しになればと思っています。